流しカワウソを市川市動植物園が開発した秘話を存知でしょうか。流しカワウソといえば、千葉県の市川市動植物園でカワウソが可愛らしく列をなしているイメージが強い人も多いです。
しかし、動物園側が流しカワウソを作ってそれが意図した方向でない想定外の事態によって人気が爆発しました。この記事を読むと、流しカワウソを市川市動植物園が開発した秘話と想定外の事態を知ることが出来ます。
流しカワウソの市川市動植物園の開発秘話と想定外
行ったり来たり。
今日はちょっと暖か。#市川市動植物園 #カワウソ #流しカワウソ pic.twitter.com/u8nkhiAVwt— 市川市動植物園(公式) (@ichikawa_zoo) January 30, 2019
流しカワウソの市川市動植物園の開発秘話は、ちょっと面白いヒットの仕方が隠れています。もともとは、千葉県の市川市動植物園がウォータースライダーのようにカワウソ達が遊べるようにと塩化ビニル管を使って、2012年に遊具を作ったのが流しカワウソの始まりです。
実は、この流しカワウソの遊具は夏場の遊び道具といったイメージが強いですが、実際には流シカワウソは冬場に初めて作られました。カワウソは好奇心旺盛であり、道具や環境を利用して無邪気に遊ぶ知能の高い動物です。
市川市動植物園のカワウソが真冬に凍った水の上で、自ら滑って遊んでいるところを飼育員が発見し、同じ滑る要素のウォータースライダーなる流しカワウソ構想がスタートしました。
当初、市川市動植物園が開発した流しカワウソ台は、「The 滑り台」という感じで急斜面の塩化ビニル式ウォータースライダーでした。しかし、あまりに急な流しカワウソ台であったため、カワウソたちが遊ぶにはややハードルが高くなかなか繰り返し進んで遊ぶことはありませんでした。
流しカワウソ=「詰まるカワウソ」といったイメージも、この市川市動植物園の開発秘話にあります。市川市動植物園側が急な傾斜のカワウソ用ウォータースライダーのままにしていれば、毎年話題になる「詰まるカワウソ」「詰まったカワウソ」は誕生していませんでした。
初代の流しカワウソ台がまさに滑り台であったため、よりカワウソが遊びやすくなるように傾斜をほぼ無くして緩やかな流しそうめん台状へと開発が進化しました。
その流しそうめん台状の塩化ビニルレールに水を流し込むことで、緩やかなウォータースライダーが完成して話題の長しカワウソ台となりました。今でこそ、緩やかな傾斜で塩化ビニル内が流れるプール状態になり、カワウソが左右に泳げたりお約束の詰まったカワウソ列ができるようもなりました。
本来であれば市川市動植物園も流しカワウソで、夏のそうめんの様に流れていくカワウソで話題作りを狙っていましたが、想定外の形で大ヒットします。それが、「流しカワウソが詰まるシーンと詰まった理由」の記事でもご紹介している詰まったカワウソたちです。
以上が、流しカワウソを市川市動植物園が開発した秘話と想定外の事態のヒットについてのお話でした。